レジスタントスターチというものがあります。
いかにも抵抗(レジスタント)していそうな名前ですが、日本語では「難消化性デンプン」といって、デンプンの一種です。
米や小麦などの穀物にはデンプンが含まれます。
デンプンは小腸で完全に消化・吸収されると考えられていたのですが、40年ほど前に消化作用を免れるデンプンが発見され、それがレジスタント・スターチと名付けられました。
この、消化・吸収されない性質は、食物繊維と共通しているのですが、食物繊維にも「不溶性」と「水溶性」の2種類があって、前者は善玉菌の「家」、後者は「エサ」のような働きをします。
レジスタント・スターチはこれらの食物繊維の両方の性質を持ち、「ハイパー食物繊維」と言って言い過ぎではない存在です。
大腸の奥深くにある直腸まで善玉菌をしっかりと運び、必要な物質を供給するのが、「レジスタントスターチ」の重要な役割です。
この役割は、便として流れ出てしまう不溶性食物繊維、腸の奥に届く前に食べられてしまう水溶性食物繊維には果たせません。
2つの食物繊維の長所を兼ね備えた「レジスタントスターチ」だからこそ果たせます。
この性質により、いわゆる「腸活」に有益で腸内環境を良くしてお通じを良くしたりしてくれます。
また、レジスタントスターチは血糖値が上がりにくい性質もあり、これはつまり太りにくいということになります。
そんなレジスタント・スターチなのですが、、、
最近やたら推してない?
とりあえずバナナにはレジスタントスターチが豊富なようなので食べるとして、他の食品はどうでしょうか?
デンプンは温度によって性質が変わる特徴があり、冷やすとレジスタントスターチが増えると言われています。
なので温かくないおにぎりであったり、これからの季節に美味しい冷やしうどん・そば・中華の類もレジスタントスターチ化したデンプンが多く含まれます。
私はおにぎりやお弁当を職場に持参することが多く、冷えたご飯に一抹のわびしさを感じていたのですが、レジスタントスターチという良いところを見出すことができてよかったです笑
終わり