アミノ酸には、必須アミノ酸と非必須アミノ酸があり、グリシンは非必須アミノ酸。
必須、非必須と聞くと、必須は大事で非必須は大事じゃないような気がするが、そういうことではない。
ここでいう「必須」とは、「食物から摂取することが必須」ということで、必須も非必須も、生体には「必須」のアミノ酸である。
必須アミノ酸は、体内で合成して自分で作り出すことができないため、食物で補っているわけだが、これはある意味「外注」して補給していると見ることができる。
自分で作り出すという「代謝的な負担」を免れた分、人間は脳をはじめとする神経を発達させることができ、
結果、必須アミノ酸を探したり、不快な環境から逃れるために動き回ることができるようになった。
逆に植物はすべてのアミノ酸を自前で生成できるが、その「代謝的な負担」に注力することになり、移動を諦めた。
そんな経緯があって、人間にとって「非必須アミノ酸」は、外注せずに自分で作れるようにしておかなかければならないくらいには重要であると見ることができる。
そんな非必須アミノ酸である「グリシン」、睡眠に作用するとされている。
寝る30分前にグリシンを摂取すると、体温を下げて入眠に有利な状態を作れたり、中途覚醒しにくくなったり、翌朝の起床の体感が良くなる確率が上がったりする。
たしかにドラッグストアに行けば、グリシン関係の商品がある。
一方、
通販では、こういうものもある。
1g当たり1.25円
さっきのは、割引されて、1g当たり62.73円
50倍以上の価格差があるわけだが、これが「製品」と「商品」の違いを生み出すブランディングの成せる技。
いい悪いではなく、これが資本主義というものだからしゃーがない。
...にしても商売上手やなぁ...。
誰かが「知は力なり」と言ったけど、「知ってる」ことでシンプルに得をすることが、世の中にはけっこうあると思うんだ。
終わり