エドワードJr.のブログ

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ガチ農業論

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どうもです。

 

 

実はワタクシ...

 

 

大学では学部でも大学院でも農業を専攻しておりまして、今も農業関係の仕事をしております。

 

 

ってことで文字通りなかなかな農業畑なんですよね😂

 

 

ニーズ無いかなーと思い、普段農業の話をすることがあまり無いのですが、今日は農業トークをさせていただけたらと思います🙇

 

 

ってことでいきなりですが、18世紀に起こった産業革命に、ジャガイモが南米からヨーロッパに導入されたことが影響していたことをご存じでしょうか。

 

 

ジャガイモ導入前、ヨーロッパの食生活といえば、メインは小麦でした。

 

 

ところが小麦は、人体に必要な必須アミノ酸の中のひとつ(リジンといいますがスルーでOKです)が欠けていてアミノ酸のバランスが悪いので、

 

 

小麦だけでアミノ酸の必要量を満たそうとすると、以前ブログで紹介したように、馬のようにたくさん食べてたくさん運動する必要があります。

(決して、小麦=悪ではないです!パンとかパスタとか、どうぞ食ってください!)

 

 

そこで、畜産を小麦に組み合わせることで、肉や乳製品によって、小麦だけでは不足するアミノ酸を補う食文化が広まっていました。

 

 

ただ、この食文化には問題があって、、、

 

 

肉や乳製品は生産に多大なコストがかかり、結果として高価だったため、

 

 

お金持ちでないと手が出せない高級品でした。

 

 

そうなると多くの人は肉や乳製品が食べられず、小麦ばかり食べることを余儀なくされてしまい、

 

 

小麦に欠けているアミノ酸が慢性的に不足することで、人々の健康状態が悪くなり、出生率が低くなり、人口増加に歯止めがかかってしまう状況でした。

 

 

そんな中、大航海時代に、南米インカ帝国からヨーロッパにジャガイモがもたらされました。

 

 

ジャガイモは痩せた狭い土地でも簡単に育てられ、安価だったため、エネルギー源として瞬く間に庶民に広まりました。

 

 

さらに、当時の人は知らなかったはずですが、ジャガイモのアミノ酸のバランスは、植物でありながらなぜか人間にとても近く、小麦のアミノ酸欠けてる問題をも解決することができました。

 

 

つまり、ジャガイモさえ食べとけばとりあえずOKで、当時の人々にとって、ジャガイモはまさに救世主的な存在となりました。

 

 

あまりにジャガイモばかり食べ過ぎて、疫病でジャガイモが不作になった時に、アイルランドでは壊滅的な飢饉になってしまうほどでした。

 

 

このように、安価なジャガイモによって、畜産に頼らずとも栄養状態(アミノ酸のバランス)を改善することができるようになって人々が健康になり、

 

 

人口が爆発的に増え、畜産にかけていた労働力を工業分野に回せるようになり、これらが産業革命の土台となりました。

 

 

食料を変えることで、人々の健康状態が劇的に改善し、産業構造まで変えたのでした😂

 

 

 

 

この話、、、なんかロマンがありませんか...⁉︎

 

 

現代の食生活を見た時にも、当時のヨーロッパのように、食料や栄養摂取の変化によって、人々の健康状態や生産性、産業構造にまで、小さくない影響を及ぼす可能性があると考えています。

 

 

現代において、アミノ酸をはじめとする栄養をよりバランスよく効率的に摂取する研究もだいぶ進んでいるので、

 

 

当時のジャガイモに当たるようなものを提案できたら、夢があるなぁ〜と、何となく考えています。

 

 

以上です!