エドワードJr.のブログ

徒然なるままに綴るブログ✨

日本の農業はやばいのか?

 

 

こんにちは😀

 

 

今回はいきなりですが、日本の農業について語ってみたい。

 

 

日本の農業の現状を一言でいうと、危機的である。

 

 

まず農業就業人口は2000年からの20年で半減しており、農業就業人口のうち65歳以上が占める割合は70%以上、農業人口の平均年齢は67歳を超えるなど、高齢化と人口減少の影響をモロに受けまくっている。

 

 

高齢化が進んで農家の数がどんどん減っている、ということは、農地の担い手がいなくなって荒廃した農地がどんどん増えてしまうということでもある。

 

 

という感じでとりあえずやばそうなのですが、これは若い世代にとってはライバルの先輩農家が大量引退するこれからの時代はむしろビジネスチャンスという見方も可能です。

 


実際に少数精鋭の20、30代の若い世代を含む農業経営者が大きな収益を上げている部分もあって、

 

 

売上1,000万円以上の「稼いでいる農家」は、全体のうち12%程度でありながら、農産物販売金額の7割以上を稼いでいて、かつ、その層の経営体数はむしろ増加している、というのが統計データが示すところである。(2020年農林業センサス)

 

 

今後、このような経営感覚のある稼げる農家を増やすことができれば、日本の農業に希望はあるのではないか?と思っている。

 

 

高齢化で離農する農家が増えて農地の担い手がいなくなりつつある事態というのも、見方によっては実はチャンスでしかなくて、

 

 

日本の農業って、戦前の大地主が小作を雇ったり農地を貸したりして大規模にやっていたところから、

 

 

戦後まもなくGHQによる農地改革があって、小規模な農地をそれぞれの農家が自分の土地として持つようになったんですね。

 

 

で、「田分け者」という言葉があるように、先祖伝来の貴重な農地(実際は農地改革以降の農地なのですが...)を売り渡すなどけしからん!みたいな価値観があることで、小規模農地を各々が持って細々と経営するという状態が続きました。

 

 

一方で「規模の経済」という言葉があって、工業でも農業でも、基本的に大規模になるほど効率が良くなって生産性が上がります。

 

 

アメリカのだだっ広い農地で、機械をガンガン使って生産するのと、日本のように狭い農地でちょこちょこやるのとでは、やはりアメリカの方がだんぜん効率的なわけです。

 

 

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アメリカのイメージ

 

 

だから戦後ずっと、農地の大規模化を目指した政策が打ち出されてきたけど、さっきの「田分け者」みたいな、農地を譲らない価値観があったから、有力な農家に農地を集めて大きくしていくことができないまま、現在まで来てしまっていた。

 

 

そんな中、高齢化によって引退する農家が農地を手放さざるを得なくなり、担い手がいなくなった農地を少数精鋭の有力農家が引き受けることで、ずっと目指していた農地の拡大化が進むという現象が起きている。

 

 

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こんな感じで。

(有力農家を「担い手」と呼んでいる)

 

 

ということで、日本の農業は見方によっては危機的だけど、見方によってはまだまだいけるし、むしろこれからでっせ!って思ってます!

 

 

終わり