どうもです。
ウクライナ情勢が大変なことになっていますが、今日はここから見えてくることについて考えてみたいと思います。
アメリカがロシアへの制裁を呼びかけたわけですが、実は多くの国が拒否しています。
ブラジル、インド、中国のBRICs諸国、サウジなどのアラブ諸国、メキシコやアルゼンチンなど南米、、、など。
これらの国は人口が多く、食糧やエネルギーの生産力が大きい国が多い、つまりこれらのグループだけで十分やっていけるといえます。
一方、アメリカの制裁に加わった国は、
EU、スイス、イギリス、カナダ、チェコ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、台湾、となっています。
ちなみに国連は、職員あてのメールでウクライナの事態について、「戦争」や「侵攻」と呼ぶことを禁止し、公平性を保つために「紛争」や「軍事攻撃」と呼ぶように求めています。
また、SNS等でウクライナを支持する意味でウクライナ国旗をつけるのをやめるよう要請していて、ロシアを非難せず中立の姿勢をとるとしたことが報じられています。
UN refrains from calling Ukraine conflict ‘war’ or ‘invasion’ – media — RT World News
正直、こんな風に世界が二分されて争うのは悲しく感じますが、今後想定されることを考えるとさらに心が重くなります。
まずエネルギーの問題が出て来ると思います。
アメリカの制裁に加わらなかった国はエネルギー生産力が高い国が多いですが、
制裁に加わった国について、
アメリカは自国やカナダの油田で何とかなるとして、欧州や日本などは、中国やロシアがエネルギーを売ってくれないとなると、かなり行き詰まると思われます。
また、食糧の問題もかなり心配です。
食糧生産の実力で、例えば小麦の生産量ですが、
1位 中国 134,250,000トン
日本 949,300トン
となっており、日本は小麦を9割輸入しているなど、まったく食糧を自給できていません。
その中で、中国の今年の小麦が歴史的不作であったことや、有数の穀物輸出国ハンガリーが小麦の輸出を停止したことなどが報じられており、今後の小麦の高騰は避けられない状況です。
さらに、ロシアが化学肥料の原料の輸出を停止をするとしており、中国もリン酸肥料の輸出を禁止しています。
多くの農法では、化学肥料に大きく依存しており、それがなければ農業ができません。
まさに祈るしかない状況...というところですが、祈った上で、食糧の備蓄などはしておきたいと思います。
終わり