どうもです。
ワラーチというサンダルが、ランナー界隈で流行っている。
メキシコの山岳地帯の村に、「走る民族」と呼ばれている「ララムリ」という部族がいる。
この部族は日常的に100マイル(160km)も走っているのだけど、使っているのが「ワラーチ」というサンダル。
底は薄く、まるで裸足で走っているかのようだが、実はこれが理にかなっているという。
裸足で走ると無意識に足が自己防衛モードになり、自動的にショックを吸収する。
シューズを履いていると着地の衝撃をシューズが吸収してくれるが、ワラーチでは衝撃がダイレクトに足に伝わる。
なので、自然と足首、ヒザ、腰と全身を柔軟に使ってショックを吸収する走り方になる。多分イメージ、猫の着地みたいな感じ。
特にクッション材の役割を果たしているのは土踏まずで、土踏まずのアーチが衝撃を吸収してくれるらしい。
また、足の五本指も自由度が高くなり、足の指は開くと衝撃を吸収する構造となっているため、いい感じの緩衝機能を発揮してくれる。
ワラーチや、底の薄いシューズを履くことで、人間が本来持つ走りの力を目覚めさせることができるというわけだ。
ということで...
※ワラーチ
今シーズンはこれでいく。
もちろん、これで歩いても脚力が鍛えられるので、走ったり歩いたりしたい。
考えてみれば、僕たちの祖先は太古の昔、裸足で野をかけ、獲物を追いかける狩猟生活を長く続けてきた。
人間は長距離を走ることにおいては、人間以外のすべての走る哺乳類を圧倒した。
人間以外の動物は、呼吸によって体温を下げる。つまり、体温調節システムが呼吸に依存している。
(犬とか、走ると舌を出しながらやたら息しますよね。あれで体温下げようとしてます。)
対して人間は体毛がなく、身体の熱の大部分を発汗によって発散することができる。
チーターなどが走り、一定の体温に達すると、呼吸の体温調整が追いつかなくなり、それ以上走れなくなってしまう。
対して人間は、汗をかきつづけるかぎり、走り続けられる。
獲物を倒れるまで走らせることができれば、道具を使わずとも捕獲することができるのだ。
そんなわけで、人間として、たまにだとしても、ゆっくりだとしても、走ることは続けていきたいなぁと思った次第です。
"You don't stop running because you get old, you get old because you stop running."
「人は歳をとったから、走らなくなるのではない。走るのをやめたから、歳をとるのだ。」
by ジャック・カーク(96歳まで走り続けた人(らしい))
終わり