どうもです。
前回の続きです。
人間と人間以外の動物は、体毛の有無など、かなり異なっていると言えますが、その理由については諸説あります。
前回は暑いサバンナにいたことで、人間が人間の特徴を獲得した説を紹介しました。
今回は、人間がある期間、海にいたことで人間らしくなったという「アクア説」を紹介します。
アクア説の立場を取ると、人間の特殊とされている特徴の大部分が、実は特殊でもなんでもないということになります。
もともと哺乳類は海から出て来ましたが、陸を捨てて再び水中での暮らしに戻っていった者もいました。
彼らをみれば、その多くが人間のような特徴をそなえていることがわかります。
例えばクジラやイルカですね。
彼らは、水中にいますが、肺呼吸をしたり、子供に乳を飲ませるなど、哺乳類です。
そして、体毛は失われている。
また、ゾウの仲間のジュゴン
クマに似たオットセイ、アシカの類
イヌっぽいアザラシ
...という感じで、哺乳類をもっと細かいグループに分けた時に、その各グループにはほぼ例外なく水生の要素を持つ種がいます。
そのような種が一つもないと信じられているのは、人間が属する霊長類くらいのものとされています。
ですが、アクア説では、霊長類のうちある一つの種が、多くの哺乳類が通った水生の道を歩んだはずだと考えます。
そしてその種こそが、人間の直系の子孫だと考えます。
人類の化石がほとんど見つからない空白の時代、類人猿の1グループが水中での生活に適応し、その名残が今も刻まれています。
つまり、海での生活が進化に影響を与え、そのことによって、人間と人間以外の類人猿との相違点のほとんどが説明できるのです、、。
つまり人間の祖先は、クジラやイルカなどとまったく同じ理由で体毛を失いました。
水中で体温を保つためには、毛皮を持つよりも、皮下脂肪を蓄える方が効率的なのです。
ここら辺、詳しく見ていきたいと思いますが続きは次回!