「マルチタスク」と聞くと、格好いいイメージがあります。
複数のことをマルチタスクで同時に処理できたら、時間も節約できて最高であることは間違いないのですが、今回のテーマはその逆でゼロタスクです。
1日の中で睡眠と仕事以外の時間を思い浮かべたとき、何もせずにいるノータスクの時間というのは、かなり少ないことに気づきます。
電車の中ではYou Tubeを視聴し、歩いているときは音楽を聴き、寝る直前まで、何なら入浴中でさえも何らかの情報をインプットしている、という状態もあり得るかもしれません。
近年、瞑想であったり、マインドフルネスというものが流行っていますが、そこまでいかなくても、とりあえずボーッとすることから始めてみると、発見が多くあるものです。
私自身、自分がなにかせずには、なにか見ずにはいられなくなっていることを痛感しました。
なにか口に入れていないと落ち着かないという現象のように、情報や刺激をあれもこれも脳にインプットしているイメージでしょうか。
大量に情報が溢れる今、現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の一年分、平安時代の一生分などとよく言われます。
そんな中で、逆に「何もしない」ことをする価値は高まっているように思います。
信号待ちくらいから始めて、ぼーっとしてみたり、道行く人や周囲の景色に目をやったり、周囲の音に耳を傾けてみると面白いです。
そうすることで、視点が変わったり、意識や認識が切り替わったりしてリフレッシュ効果があるように感じます。
そんな風に、何もしないゼロタスクを「する」ことで、１つのことにフォーカスする感覚がついた気がします。
例えば、食事。
目の前の食事に感謝し、味わっていただく。
梅干しを見ると唾液が出るように、消化は目から始まっていると言いますが、食事にフォーカスすることは消化吸収にもいいんだろうと思います。
目の前の食事の見た目や香り、歯触りなどに意識が向き、逆に「無」になることができ、もはや食事という名の瞑想でした（多分）
そんな感じで、何もしないことや、１つのことにフォーカスする時間を、1日のうちに何回か、入れてみたいと思います♪
終わり
