エドワードJr.のブログ

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先住民に学ぶ食生活

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最近、こちらの本を読んでいる。

 

 

初版は1939年で、翻訳版が日本でも発売されているこの本、

 

 

Amazonなどでは高騰しているが、図書館で借りることができるので、たまに借りてちまちま読んでいる。

 

 

アメリカの歯科医師だったウェンストン・プライス博士は、虫歯や歯周病に苦しむ患者が多過ぎることに問題意識を持った。

 

 

「現代文明には、何か大きな間違いがあるのではないか?」と思い、現代文明と接点を持たない原住民族の歯の健康を調べるべく、1925年、世界一周旅行に出かけた。

 

 

訪れた先住民の村では、どの人も虫歯が一切なく、美しい歯を持っていた。

 

 

先住民には歯医者や歯磨きの文化が無いにも関わらず、である。

 

 

さらにプライス博士は原住民の体つきがよく、病気をしない健康のすばらしさに驚いた。

 


彼らは性格も温和で、よそ者のプライス博士を快くもてなした。

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@メラネシア

 

 

健康そう。

 

 

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@コンゴ

 

 

健康そう。

というか、幸せそう笑

 

 

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ポリネシア

 

 

なんとこの優雅なおばあさんは、90歳近いらしい。

 

 

調査した先住民のすべてで、親となる人たち、妊娠前の男女と妊娠中の女性、そして成長期の子供に特別な食べ物を与えていた。

 

 

すなわち、あちこちの先住民が神聖なものとして扱う肝臓、臓物、魚の肝油、グラスフェッドバター

 

 

また、肥沃な土壌で育ったその土地の野菜、全粒穀物、海産物、などである。

 

 

そしてそのような栄養の知恵を、子孫の健康を守るために子供たちに確実に伝えるようにしていた。

 

 

一方1920年代は、西洋文明の波が先住民族にも押し寄せ、飲み込もうとしている時代であり、

 

 

部族で代々受け継がれた伝統的生活様式と、合理性と利便性の西洋文明がせめぎ合っていた。

 


この時期に世界を旅したプライス博士は、伝統的な習慣を捨て西洋文明を取り入れた原住民の健康が、いかに容易に失われるかをも観察することになった。

 

 

白人がコーヒーなどのプランテーション栽培を始め、そこで働いている人たちは伝統的な食事をとることをやめ、配給される白小麦、砂糖、保存性を高めた加工品などを食べるようになったところ、虫歯、歯周病にかかるようになった。

 


彼らの健やかな肉体は病気がちになり、様々な全身性疾患にかかり、穏やかな性格は神経質になった。かつての平和だった村には、病人と犯罪が急増した。

 


逆に、損なわれた健康が、食事・栄養の改善によって回復できることもまた、プライス博士は示したという。。

 

 

「西洋文明を一切放棄して、大昔の生活様式に戻れ」というのは現実的ではないとは思う。

 


しかし、西洋文明の恩恵を生かしながらも、健康になれる方法があるはずだと、僕は考えています。

 

 

日本にも素晴らしい伝統食が残っているので、納豆や味噌などを食生活に取り入れるなどしていきたいと思います。

 

 

終わり