どうもです。
NHKのテレビ番組「チコちゃんに叱られる」で、なぜ生物が眠るのか?というテーマについて特集されていた。
生物がなぜ睡眠をとるのか?という疑問について、世界中の学者が研究しているが、実は未だなぜなのかよくわかっていない。
番組で紹介されていた仮説は、
『生き物が眠るのは、飢え死にしないため。』
野生世界においては、現代社会と違って食べ物の確保が保証されていない。
一度食事にありつけたとして、次の食事までの過ごし方の最適解は、
「じっとしていること」だろう。
無駄に動かないことで、エネルギー消費を最大限セーブすることができる。
また、外敵に見つかるリスクも下げることができる。この外敵から隠れる名残で、人間含め大体の生物は身を隠せる場所で眠る。
そしてチコちゃんいわく、大型の動物ほど睡眠時間が短い傾向にあるという。
体が大きい動物はそれだけ食事量も多くなり、生命を維持するために、寝ているよりは食べている必要がある。
一方で、ネズミ等の小さい動物は、ゾウほど四六時中食べる必要はないが、エネルギーが消費されるスピードも速いため、省エネのため長くなるという。
また番組では、動物園と野生のゾウの比較で、動物園の方が睡眠時間が長くなるとのことだった。
ここから、動物の種によって固定の睡眠時間があるわけではないことが示唆される。
ここで、睡眠と疲労の関係について考えてみたい。
動物園と野生のゾウを比べると、疲労の度合いが高いのは明らかに野生のゾウだろう。しかし、野生のゾウの方が睡眠時間は短い。
ここから、定義にもよるが疲労が強いからといって、必ずしも睡眠時間を長くしなくてもいいのではないか?という見方もできる。
だいたい睡魔であることが多い「疲労感」は睡眠で除去することができても、疲労を取るために睡眠時間をいたずらに長くすればいいってものでもなさそう。
また、睡眠の目的は「飢え死にしないためのエネルギー節約」だとすると、
エネルギー節約どころかジムで無理やり余剰のエネルギーを消費するようにしている現代社会においては、
「疲労を取るために睡眠を取らなければならない」と身構えて睡眠をとるよりは、
「気持ちいいから睡眠を取る」くらいの方が、リラックスできて、疲労感たる睡魔を除去しやすくなるかもしれません。
おわり