人間の記憶とは不思議なもので、過去を美化することもあれば、過去を軽んじることもある。
例えば3年前に習っていたことがあったとして、3年後に習っている人を見ると、仮に習得できていなくても「僕もう3年前に習ってるもんね!フフン!」となったりする。
人間は昔やったことに対して、今の自分が昔の自分より成長していてほしいという願望がある気がする。だから過去の自分が習ったことを今の自分が習うことをプライドが許さないことがある。
プライドまではいかなくとも、何となく心に引っかかる、モヤモヤする、などが起こってきたりする。
そのモヤモヤによってもっと学べるところを切り捨ててしまうというのはもったいない。
ここを切り捨てずに学んでもっと修練度をあげていく、というのは確実に自分の力になるはず。だから学び直しというのは悪いものではないと思っている。
そんな学び直しにあたって、一度見聞きしたことのある内容だとどうしても「あ、知ってるわ」という考えが入ってきたりして、インパクト・衝撃が低下してしまいやすい。
そしてインパクトが弱いと、聞いた話を実践するまで至らなくなってしまうことが多い。
だからまっさらな気持ちで聞くことが大切で、「幼子の心」というのはそういうことなのだと思う。
冷静に考えると、例えば新しい言語を学ぶにしても、日本語の前提があるぶん大人の方が子供より有利なように、大人の方が学ぶ土台があるはず。
にも関わらず、やっぱり子供の方が学んだことを吸収しやすいというのは、スポンジのように純粋な気持ちで臨めるからなんじゃないかな。
ということで、いつまでも幼子の気持ちを持っていたいものです。
終わり