前回まで視力について語ってきておりますけれども、今回も引き続き視力ネタで、今回の内容を書きたいがためにここまで書いてきたといっても過言ではありません。
いわゆる視力が低下することを近視といいますが、原因については色々言われてきて、おもに「遺伝」か「環境」かで議論されてきました。
遺伝による影響もあるとは思いますが、遺伝で100%決まっているわけではないと思います。もし、遺伝100であれば、近年世界的に近視が増えていることの説明がつかない。
いや、そもそも近視の人って近年増えてるのかな?
昔から、けっこうメガネの人って多くないですか?
瀧廉太郎
メガネ
メガネ
メガネくん@SLAM DUNK
メガネ
昔からメガネの人けっこういませんかね?笑
しかししかし!こちらを見ると、、、
20歳での近視割合
THE MYOPIA BOOM, Nature, 2015.
うーん、たしかに、アジアの国々で、1960年くらいから飛躍的に近視が増えています...orz
ということでやっぱり近年近視の人が増えていて、明らかに、遺伝以外に何らかの環境の変化の影響がありそうです。
また、さっきのグラフを見るとパソコンやスマホの普及が原因かと思いきや、それらがまだなかったであろう1960年代から増加しているので、決定的な要因とは言えなそうです。
ちなみにさっきのはアジアの国々でしたが、日本でも同じく近視が増えていて、特に東京だと小学生の75%、中学生の95%が近視という話もあります。
なぜ、近視がこれほどまでに増えているのか?
Jones LA, et al. Invest Opthalmol Vis Sch. 2007
このグラフのように、アメリカのジョーンズ先生という人が、外で遊んでいると近視になりにくいことを、2007年に見つけています。
それまでも、スポーツをやってると近視にならないんじゃないか、など言われていたりしましたが、このジョーンズ氏の研究では外にいること自体が近視を予防することを発見しました。
具体的には、1日平均2時間、週でいうと14時間外にいる子供は両親が近視だとしても子供は近視になりにくいことに気づきました。
外でたくさん遊んでる子供は目がいいイメージがありましたが、それが実証されたわけです。
ところがところが!
現代人、
アマリ外にイナイ...orz
頑張って、外にいる時間を少しでも増やしたいものです(近視リスクが大人より基本的に高いとされる子どもは特に)
それはそうとして、じゃあなんで外にいると近視の予防になるのか?
これについてはまた稿を改めたいと思います。
続く