前回、近視の予防には外で遊ぶなど屋外活動がよい、という話でしたが、今日はそのメカニズムについてです。
秘密は、太陽です☀️
太陽光には波長があって、色々な色が入っているのですが、紫色の太陽光「バイオレットライト」が近視予防には重要です。
眼には各波長の受容体があるのですが、太陽を浴びることでこのバイオレットライトを受け取ると、近視予防スイッチが入ります。
そもそも、近視が起こるメカニズムですが、
生後間もない頃は眼軸長と呼ばれる眼球の奥行きが短く、遠視となっており、これはこれで眼が悪い状態です。
で、身体の成長と共に眼も大きくなり、眼軸長も長くなっていき、ちょうどよい長さになると、ピントが合っていわゆる眼がいい状態なのですが、
眼軸長がちょうど良い長さで止まらずに伸びすぎてしまうと、眼が悪い状態である近視になってしまいます。
これが、近視が学童期に進みやすい理由なのですが、これはぜひ食い止めたい。
そこで太陽光に含まれるバイオレットライトです。
バイオレットライトが眼に入ると、眼軸長が過度に伸びることを止めるスイッチが入ります。
そしてこのバイオレットライトは人工の光にはほとんど含まれない上、最近のガラスは太陽からの紫外線を防ぐ仕様になっているので、「紫」外線の近くにある紫のバイオレットライトをもブロックしてしまう。
だから屋内ではなく、屋外で太陽光を浴びる必要があるんですね。(日陰やくもりでもOK)
眼軸長の調整の他にも、バイオレットライトが眼に入ると眼の血流が増大し、ずっと正座をしていたところから脚を崩したような状態になり、眼の疲れが取れたりする他、
脳の血流も増えてメンタルや脳の機能にも良い影響があるといいます。また、大人になっても近視が進行してしまう場合もありますが、これも太陽光で抑制が期待できます。
太陽光にそんなすごい光が含まれていて、ちゃんとそれを受け取れる受容体を眼が備えていることに、何か神秘的な物を感じます😂
また、この作用についてわかったのはごくごく最近の話で、太陽光には他にも未解明のメリットが無数にあるんだと思います。
帽子などで適度に紫外線対策はしつつ、日光浴を楽しんでいきたいものじゃ。
終わり