陸上の世界では「10秒の壁」というものがあります。
人類が100メートル9秒台に到達するまでけっこうな時間がかかりましたが、1人の選手が9秒台を出した途端、次々と9秒台を出せるようになりました。
日本においても、100m9秒台が2017年に達成され、その後もここまで4人の選手が9秒台を出していますが、その前の10秒00の記録は1998年なので、9秒台を出すのに実に19年かかっています。
その間、10秒00や10秒01は6度記録されていますが、9秒台はなかなか出ませんでした。
その約20年の間に陸上の理論や、栄養学、スパイクや競技場のトラックの仕様、などは年々進化を遂げています。
にも関わらず10秒の壁を超えられなかったのは、心理的な要因があったのではないかと思います。
1人がその壁を破ることで、「人間は10秒の壁を超えられるんだ」「日本人だって超えられるんだ」ということを確信でき、運動能力まで飛躍したわけです。
ここから、心理的な壁、ブロックを壊して挑戦することが大事、ということが言えると思いますし、
心理的な壁を壊してくれる1人の存在が大きいということも感じます。
そのような存在に自分もなりたいと思うし、そういう切磋琢磨によって、難しい、不可能だと思っていたことが可能になる相乗効果が生まれるとよいなぁと思います。
終わり