「ナッジ」という概念があります。
ナッジは、本来「肘でつつく」という意味なのですが、人間の行動心理を活用して、対象者が自発的によりよい選択を行えるように"そっと"後押しするアプローチをいい、最近政策などにも使われています。
従来、誰かに何かしらの行動をしてもらうための政策というと、主に「報酬」と「罰則」によるものでした。
例えば、健康増進のために運動をしてもらおうとした時に、
運動をするとお金がもらえる→報酬
運動をしないと逮捕される→罰則
前者はお金がかかってしまいますし、後者は法律を作らないといけないし、作ったとしても反発がすごそうですよね汗
そこで、、、
これが、ナッジです笑
なんか、登りたくなりませんか?
「ほらほら、階段登りなよ」
と言われたとして、「やだよw」と言えちゃいそうな程度のものではあるのですが笑
そんな感じで、お金も罰則も不要なナッジが注目されていて、たしかにけっこう見かけます。
右側通行を促すナッジ@小学校
⁉︎⁉︎
また、自転車の無断駐輪に困っているとして、、、
悔しいけどこの看板あったら自転車置けないですね笑
あと、トイレで
これ、「トイレをきれいに使ってください」とかより効果的なんだとか。「まぁ、きれいに使っとこか」ってなりますよね。
もしくは立ち食いそば屋で、
「5分ほどお待ちくださいませ〜💦!」
と言われると、早く食べたいのに...と思ってしまうかもしれませんが、
「茹でたてをご用意しますので、5分ほどお待ちくださいませ〜💦!」
だと、、、
「まぁまぁまぁ、、、茹でたてを食べれるなら5分くらい待とうじゃない」
ってなりそうですよね笑
これだったら、そばに限らずいろいろ応用できそうです。
こんな感じで、近年ナッジが大量に仕掛けられています。
サービスの新規会員登録時に、メールマガジンの配信希望設定をデフォルトでオンにして購読者増を狙ったり、
「あと○○円の購入で送料が無料になります」
とかですね笑
そう考えると、世にナッジが溢れているため、肘でつつくどころか、肩組みくらいにはなっている気がしますが、うまく付き合っていきたいところです。
終わり