どうもです。
アフリカのことわざに「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め」というのがあります。
これは、真理。
組織や集団の規模の大小によってできることが変わって来るということであり、
何をしたいか、目的によってふさわしいチームの規模というものがありそうです。
規模が小さいほど同じような思考を持つ人が多くなって、多様性が少なくなる分、意見がぶつかることが減り、意思決定や実行の速度はあがります。
規模が大きくなり、色々なタイプの人が組織に加わると、多様性が増す分、意見の食い違いなどの摩擦が生じる確率が上がり、意思決定や実行のスピードは遅くなります。
が、色々な人がいて多様性があった方が、組織や集団としては強くなると考えています。
例えば、、、
Aという道とBという道、2つの道があって、全員が同じ意見でAを選んでその先に巨大な落とし穴があったら全滅しますが、
もし1人でもBの道を選ぶ人がいて、その先にめちゃくちゃかわいい猫がいて何の脅威もなく猫と戯れて特に何の危険も無かった場合、少なくともその集団は1人生き残り、全滅は免れます。(猫の意味)
さらに拡大して生物としての種を考えた場合でも、
種に暑さに強い個体だけしかいないと氷河期が来た場合に種は全滅しますが、
もし寒さに強い個体もいる多様性があれば、種としての適応力が高くなり、生存率はだいぶ上がります。
人間社会においても組織に多様性があった方が、いろいろな発想ができて今までにないアイデアが出てくる可能性がありますし、
人数が多い方が大きいことができる確率があがります。
似たような話に、ビジネスの世界で、商品の作り方が「レストラン型」から「バーベキュー型」に変わりつつある、というのがあります。
従来はレストランのように、少数のシェフが作る料理をお客さんが待っていて食べる形が普通でしたが、
近年バーベキューのように、お客さんも作る側に回り一緒に商品を作っていく形が出てきています。
例えば、イベントや作品において参加者も意見を出したりコンテンツを提供したりして一緒に作る、みたいな。
これをやると発想が広がったり、参加者が携わった作品を口コミで広げてくれたり、よりスケールの大きなことができる確率があがります。
ただ、注意点として、バーベキュー型はコストを抑えるということではない、ということです。
打率が高いプロのシェフに頼む方がかえって安くすんだりします。めんどくさくない。
バーベキュー型はコストがかかります。
テントに引火しないようにしたり、固唾をゴクゴク飲みながら、焼き加減を一緒に見守ったり、、、
それならシェフ一人の方が早いし楽だったりします。
みんなでやるバーベキュー型は決してお客さんに丸投げしたり、コストをかけないことではなく、むしろ大変です。
が、
みんなでやると熱がのる。
抽象的ですが、その熱こそが、1人では生み出せない大きな力を生むのだと、思います。