こんにちは😃
年の瀬...なわけですが、今年も一年お疲れ様でした♪
時事ネタを、ということで、気が早いですが今回はお正月のおせち料理について考えてみたいと思います。
今回取り上げたいのは、この、
この、、、
えっと、名前何だっけ...?
あ、ごめん!「田作り」!いわしの煮干しを甘辛く煮たやつ!...についてです。
この写真においてもセンターのエビと数の子に覆い被されている、主役か脇役かで言ったら明らかに脇役だけれども、絶対に、
絶対におせちには入っていて、絶対「名脇役」って自他共に認めてそうな!名前も知らなかったけれど、あの日僕に力をくれた、誰も気付かないような場所で咲いてた花のような(SMAP風)!この煮干し料理こそが、、、!
「田作り(別名ごまめ)」
です。
もうね、別名があるあたりかなり紛らわしいですし、あえてその名を認知されないように立ち回っているように思えてなりません(私も、30年以上一度も名前を認知できてませんでしたし)
田作りという名称は、イワシがたくさん獲れて余ったものを田に埋めて処理した時に米が豊作となったのが始まりだそうです。
また「ごまめ」は目がゴマのように黒いことからごまめの名がついたとする、もう...そのまんまじゃねーか!みたいな感じの説とか、色々あるみたいです。
ちなみにWikipediaを見ると、
ことわざでも「実力のない者」の代名詞みたいになっててひどい扱いです笑
ことわざでは「実力のない者」とされていますが、本当にそうでしょうか?
おそらくおせちの箱の枠を巡っては相当熾烈な争いが繰り広げられてきたはずですが、田作りが時代を超えて勝ち抜いてきたのにはワケがあるはずです。
まず、煮干しの原料はイワシですが、イワシは常にエサを食べ続けるので筋肉や内臓に消化酵素をたくさん持っているのです。
ところが、死んでしまうと、漢字で書くと「鰯」であるように、消化酵素が自らの体を溶かしてしまい泣、お腹の筋肉が薄いカタクチイワシは特にお腹が割れてしまって店頭には並べられないため、煮干しとなります。
カタクチイワシは脂が少ないために、煮干しに適しています。また、丸ごと食べられるので、鉄分や亜鉛など、なかなか摂取が難しい栄養素もバッチリ取れる点や、おやつにもイケル点など、見方を変えれば明らかに「実力のある魚」です。
そして、戦略的にあえて脇役のポジションを買ってでることによって、おせちにおいても、出汁の世界においても、主役じゃない、でも絶対に欠かせない脇役の立場を固く守るしたたかな姿勢には、知恵深ささえ感じさせます。
イワシ「いや、別にそこまでは考えてないッス」
というわけで、もし、おせちで見かけた際にはあいつらに想いを馳せてみてください。
終わり