エドワードJr.のブログ

徒然なるままに綴るブログ✨

具体と抽象2

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こんにちは(^^)

 

 

今日は前回に引き続き「具体と抽象」の話をば。

 

 

抽象の特徴として、一度その便利さを味わってしまうと、 なかなか後戻りし難い、というものがあります。

 

 

例えば、

「池のほとりにツルとカメがいます。ツルとカメは全部で14匹いて、その足をすべて合計すると44本です。ツル、カメはそれぞれ何匹いますか」

という問題があった場合、

 

 

中学生であれば、ツルをx羽、カメをy匹と置いて連立方程式で解くことができると思いますが、この、具体的なツルカメの数をx, yで置く作業がまさに抽象化です。

 

 

これが方程式を知らない小学生だと、すべての個体がツルだったらと仮定して、そうだった場合の足の合計本数と実際の本数のズレから各個体数を 求めていく、という解き方になります。

 

 

小学生流の解き方も、ある種芸術性というか、 逆に自分の頭でちゃんと考えたハンドメイド感があって味わい深いのですが、

 

 

x,yの未知数を置いてシステマチックに解くやり方の方が、未知数が3つ、4つ、nつになった場合などにも、何かと応用が効いて便利です。

 

 

このように、中学、高校、大学と、 数学の内容が高度になるほど抽象度も一般性も高くなっていきます 。

 

 

よく、「数学なんて実生活で使わないから意味がない」 という言説があったりしますが、 数学を抽象的な思考のトレーニングだと思えば、 数学で培った抽象と具体の考え方を実生活で毎日使いまくっていることになります。

 

 

たぶん、古文漢文とか、 その他意味なさそう科目も、考え方のトレーニングなんだと思います。

 

 

それはそうとして、とにかく、xとyで抽象化する方法を覚えてしまうと、なかなかそれなしでできなくなってしまうのですが、

 

 

これは数学に限らずそうで、ビジネスパーソンが使いがちな「 横文字」もこの類です。

 

 

ナレッジ、アジャイル的、レバレッジアジェンダ、アポイント、アサイン、アグリー、ウィンウィン、マスト、バイネーム、ブレスト、ジャストアイディア、リスケ、レスポンス、マージする、パージする、、、etc

 

 

…めっちゃある(笑)

 

 

これ、すごい便利だしなんかかっちょいいし、 一回味を占めるとすごい使いたくなります笑

 

 

まさに方程式でx,yの使い方を覚えたようなもので、対応する日本語でも別に表現できるのですが、カタカナの方が使いたくなります。

 

 

ところが相手がそのカタカナ語を知らず、言葉の認識の抽象度が異なっている場合、

 

 

「カッコつけずに普通に日本語で話してくださいw」

 

 

となってしまいます。

 

 

ここで前回のおばあちゃんとの会話の例のように、抽象度を調整した適切な言葉選びが必要になってくるわけです。

 

 

うーん、コミュニケーションって難しい🤔

 

 

終わり