「年功序列とは、年齢の順に出世する制度である。
成果主義、能力主義にすべき!という批判もありながらも、何だかんだ年功序列制のように見える会社は多い。
「のように」と表現したのは、確かに年齢順に出世していく側面はあるが、よく見るとそれは途中までだからである。
例えば、多くの会社は40歳前後で7割くらい課長(もしくはそれに準ずる役職)になる。
最速の人と数年の差はあれど、だいたい年齢になれば課長級になれる。
ではその上の部長級はどうか?
これは同期の15%くらいしか部長になれない。部長になるのはだいたい50歳くらいで、課長になって10年で一部が出世する。
年功序列という言葉のイメージとは違って、部長まで出世するのはやはり一部といえる。
ここで思うのが、50歳で部長などと言わずに、どんどん若い社員を抜擢して改革を任せたら、若い人もやる気になって良さそうじゃない?ということ。
50歳まで頑張りが評価されないのはモチベーションが上がらなそうなものだし、若い世代の方がアイデアが時代に合っていて会社が活性化されそうなものである。
では、例えば35歳で部長に抜擢するとどうなるか?
年上の人は働きにくくなり、自分は出世できないと目標を失い、定年までぼんやり過ごす、ということになりかねない。結果、会社が立ち行かなくなってしまう。
だからまずはみんなを課長にすることで、「部長になれるかもしれない」という希望を持ってもらう。チャンスがあると思うからみんな頑張れる。
課長は自分が部長になるために部下も必死に働かせるから、年功序列は会社全体が全力で働くシステムになっている。」
という話を聞きました。
年功序列の良し悪しは置いておいて、「部長になれるかもしれないから頑張れる」のような「いけるかもしれない」という希望によって頑張れるのは共感しました。
例えば高校野球の甲子園出場。
もうこれは、実際ほぼ絶対むりなんですw
でも、「いけるかもしれない」と本気で信じているからこそ、それを希望に頑張れるんです。
「絶対無理」なのか、「いけるかもしれない」なのか、この差は大きいと思っています。
てなわけで、何事も、まずはいけるかもしれない、いけるとしたらどうしたらよいか?などと肯定的に考えていこうと思います。
終わり