先日、留学していた先輩の話を聞いてから、難しい表現で話すのではなく、自分の英語力で表現できる範囲内でシンプルに話すように英会話の方針を変えました。
で、簡単な単語を使って英会話の練習をしているのですが、これかなり頭の体操になります。
makeとか、getとか、簡単な単語をうまく使うと、かなりのことが表現できることを感じています。
“I do it.”とかでだいたいの動詞は表せますからね笑
すごい思ったのが、
語彙力は思考力を意味しない
ということ。
語彙力があって難しい言葉を知っているから、難しい思考ができるのだと思っていた。
だけど、少ない語彙を組み合わせて何とか話そうとする方が、頭を使っている感じがする。
これは知識とかもそうだと思うんですけど、数少ないものを工夫して使うからこそ応用力が出てくるんじゃないかな。
アインシュタイン以来の天才科学者として知られているホーキング博士という人がいて、ブラックホールについての講演をしました。
その原稿はものすごい深い宇宙の秘密を語っていたにも関わらず、英単語を2600語しか使っていませんでした。
(中学生用の英和辞典でも語数は10,000語。つまり、2600語というのはかなり少ない)
この例からも、言葉そのものではなく、考えそのものが重要だと感じます。
他にも、いつかにブログで書いたことがある、「つるかめ算」にも似たものを感じています。
「ツルとカメは全部で14匹いて、その足をすべて合計すると44本です。ツル、カメはそれぞれ何匹いますか?」
みたいな問題。
ツルをx、カメをyで置いて連立方程式で解けば簡単に解けるけど、x,yで置く方法を知らないとして、
「すべての個体が鶴だったら」と仮定して、そうだった場合の足の合計本数と実際の本数のズレから、各個体数を求めていく、
みたいなやり方の方が、思考している気がするんですよね。
知識も重要だけど、「知識があるから考えられなくなってしまうことがある」という視点は大切だと思う。
子育てにおいても、語彙や知識の獲得が重要と思っていたけど、段階に応じた知識量というものが重要で、
案外、言葉や知識を多く身に着けるというよりは、基本をうまく応用して複雑なことを理解したり、持っている知識の中で工夫して考える、といった力が大事なのかもしれない。
終わり