今回は先日研修で聞いた話をもう一つ紹介します。
目標を立てる時に役立つフレームワーク「SMARTの法則」
です。
Specific 目標が具体的であること
Measurable 測定が可能であること
Achievable 達成が可能であること
Relevant 関連性があること
Timely 達成の期限があること
人によって表現が異なることもあるようですが、 だいたいこんな感じ。
営業の仕事を例題にすると、
「商談をたくさんして売上500万円を達成する」
という目標だと、どのくらい商談をしたら売上目標が達成できるかが曖昧なため、行動も曖昧になってしまいます。
さっきのSMARTの法則を使って再検討していきますと、
1契約当たりの単価を100万円として、過去の実績からだいたい 50回商談をすると1つ契約が取れる確率だとする。
すると売上500万円を達成するには、250回商談をする必要が ある。
1年間の目標だとすると、1ヶ月当たり約21回、1営業日当たり 1回商談をする必要がある。
→新目標:単価100万円の契約を5契約取って売上500万円を 達成するために、1営業日当たり1回商談をする。(S:具体的、 M:測定可能)
→前年、1ヶ月当たり21回以上商談をした月が6ヶ月あり、 頑張ればいけそう(A:達成可能)
また、会社員の場合、目標は組織のミッションや目標と関連性を持たせる必要がありますが、売上を上げることは会社の目標でもあるので大丈夫そう(R: 関連性)
T(Timely)は時間の期限があることですが、今回は1年間と しているのでOK🙆♂️
こんな感じで考えていくのですが、 契約が取れるかどうかは相手によるところもあって不確実性が高い一方、
こちらが働きかけさえすればいい商談の回数を指標とするこの目標設定は手綱を自分が握れる点でモチベーションを維持しやすく、実現可能性が高まるように思います。
少し角度を変えると、あのイチローも、 相手ピッチャーや自分の調子によって上下する打率を指標とせず、 絶対に減らず、一つ一つ積み重ねられる「安打数」 を指標にしていました。
また、高校時代にはバットの素振りを部活以外の時間に1日10分必ずするという目標を設定し、それを確実にこなすことで自己肯定感を養っていたといいます。
1日10分の素振りというのは、できなくはないけれども、毎日必ずやるとなるとそれなりに大変です。その素振りを毎日続けたことによって試合でも「毎日素振りを続けてきたから大丈夫だ」と冷静になり、結果を出し続けることができました。
こんな感じで、少し頑張る必要があるけれども、 一つ一つ積み重ねた努力の量が目に見えて自分を支えてくれるような目標を考えてみたいと思います。
終わり