どうもです。
「にがり」というものがある。
海水を煮詰めて塩を作る時に、副産物として残る液体がにがり。
捨てられてしまうことが多いにがりだけど、数十種類の海のミネラルがたっぷり含まれていて、捨ててしまうにはもったいない。
にがりの主成分はマグネシウム。
マグネシウムは体内の300種類以上の反応に関わっているミネラルで、例えば三大栄養素からエネルギーを作り出すための酵素の働きをサポートしてくれる。
エネルギーを産生しやすくなり、結果、元気に活動しやすくなるだろう。
また、ストレスを感じた時、ストレスに対抗するためのホルモンが副腎という器官から出る時に時にマグネシウムが消費されるので、枯渇しないようにマグネシウムを補う必要がある。
マグネシウムは電源オフのボタンのようなもので、弛緩、リラックスに関係している。
マグネシウムが欠乏すると、体は電源をオフにできなくなる。つまり、電源オンのままで、延々休まらない。
夜、なかなか寝付けなかったり、やっと寝れても、途中で何度か目が覚めるであったり、
寝てるときにこむらがえりがよく起こる、
頭にモヤがかかっているようで、集中力や記憶力が落ちた、
などという状態は、マグネシウムが不足していて電源の落とし方がわからなくなっているのかもしれない。
そんなマグネシウムを手軽に摂れるのが「にがり」だ。スーパーの塩コーナーに置いていたりする。
マグネシウムは液体の方が吸収によいという話もあり、液体のにがりでマグネシウムを摂取するのは合理的だと思う。
そのままだとその名の通り、苦くてまずいけど、味噌汁に入れたり、ご飯を炊く時に入れたり、舌下に垂らしたりするといい。
皮膚に塗って、経皮吸収を狙ってもよいかもしれない。
他のミネラルと違って、マグネシウムを過剰に摂りすぎてもせいぜい下痢をするぐらいで、この副作用はむしろ便秘の人にとってはありがたい主作用だ。
にがりの他にマグネシウムが多い食材は、
海産物でいえば、
あさり、はまぐり、きんめだい…など。
野菜や豆は、
きなこ、だいこん、らっかせい、ほうれんそう、
えだまめ、ごぼう、豆腐…
などなど、日本に馴染みのある食材が多いのではないだろうか。
そう考えると、昔の人達の知恵や生活習慣、今の世まで、これらの食品を残してくれたことに感謝だなぁ、と思ふ。
終わり