どうもです。
続けて腸内細菌について語っていきます。
腸内環境が悪くなると、様々な弊害が生じるが、例えば肥満にも腸内細菌が関わっている。
"ニワムシクイ"という鳥がいる。
ニワムシクイ
ニワムシクイは渡り鳥で、イギリスからアフリカ大陸まで飛んで行く。
長距離飛行の旅に出る前に、ニワムシクイは飛行と食料不足に備えて体を太らせるが、これが尋常じゃない勢いで太る。
体重は2週間ほどで17グラムから37グラムと、2倍以上になる。
ニワムシクイはある日を境に、食べる物を昆虫からイチジクにがらりと変え、また食べる量も増える。
これにより体重が増えると思われていたんだけど、あまりにも体重増加のペースが早いものだから、別のことが働いている可能性が示唆されていた。
食べた量ではなく、貯蔵する方法が関係しているのではないか。
研究者たちは、摂取カロリーと排泄されたカロリーを計算し、単に大食してるから体重が増えたわけでないことを見出した。
逆に体重を減らす時も不可解な作用を見せる。
ニワムシクイは渡りを終えてアフリカに着く頃には元の体重に戻っている。
ここで不思議なのが、カゴの中で飼われているニワムシクイも同じような体重の増減を見せること。
野生のニワムシクイの渡りの時期に合わせて、カゴの中の鳥も野生と同様に太り、そして痩せる。
渡り鳥のように数千キロ飛ぶこともなく、また好きなだけ餌を食べられる状況にも関わらず、時期が来ると痩せる。
つまり、ダイエットも、運動も、カロリー制限もせず、楽に痩せている。
ニワムシクイには、「カロリーイン、カロリーアウト」の法則(食べた量が多くて運動量が少ないと体重が増える)が当てはまらないようだけど、ヒトではどうか?
体重が過度に増えるのは、「摂取カロリーと消費カロリーの不均衡」というのが科学的に認められた説ということになっているのだけど、
人類の体重が全体的に増えた原因は、食べる量が増えたからでも運動量が減ったからでもないことは、いくつかの大規模調査で明らかになっていて、
むしろ、以前より食べる量が減り、運動量が増えていると指摘する研究さえある。
では、なぜなのか?
(続きます!もう少しお付き合いください🙇!)
続く